腰痛の痛みに限らず、人が痛むのは、体の不調を自我に訴えるサインでもあるのです。この痛みは、2つの傾向に分かれます。1つは、自然治癒によって、体が回復し徐々に痛みが和らぐ内容です。もう1つは、当初の痛みよりも、強い痛みとしてサインで伝え、対策する様に指示をしています。腰痛の多くも同じく、初めは耐えられる痛みから現れ出し、徐々に、痛みを強めていきます。これは人の社会でも同じ様な内容であり、組織のリーダーが悪い方向へ歩もうとする姿を、部下が注意を促しているのと同じです。最終的に体は、自己防衛のために、体を動かさなくさせるほどの痛みを与えてしまいます。徐々に痛みが強まる腰痛は、体が動かなくなるリスクを考えるのも大切であり、自分の体は自分の物だけでは無い認識も必要でしょう。現代人の多くは、腰痛が起きても、医療機関に足を運ぶ人がそれほど多く無いとも言われています。痛みを耐えるのは、何も美徳では無く、痛みのサインの指示に従い、治療を心がけるのが本当の美徳でもあるはずです。